当院のシミ・クスミ治療
● シミの最大の敵…それは紫外線!
シミを作り育てる最大の要因は紫外線です。ヒトの皮膚には「メラノサイト」という細胞があり、主として紫外線などの刺激を受けると「メラニン色素」を産生し皮膚を褐色に変色させます。シミは加齢や紫外線による障害で、メラノサイトが質的・量的メラニン色素の産生異常を起こすことにより起きる局所的な色素異常症と言えます。ですから、シミ治療を行うにあたり、最も大事なことは後にも先にも「紫外線対策」なのです!
● それでは紫外線対策で何をすればよいのか?
紫外線対策で重要なこと…それは、紫外線を浴びないこと!まずは物理的遮光です。サンスクリーン剤を塗り、日傘や帽子・サンバイザー・長袖・手袋腕カバーなどを見につけ露出や直射日光を避けることが大事です。サンスクリーン剤もメラノサイトへの刺激の少ない低刺激性のものを選び、紫外線障害を緩和し、メラニン色素産生を抑えるためにビタミンC・Eやβカロチンなどを食物やサプリメントなどから摂取することも大事です。
シミについて
シミの種類

●老人性色素斑(一般的なシミ)
加齢による色素班で最も多いのがこのシミです。淡いものから濃いものまであり、類円形~不整なものまで多様な形で大きさは大小様々であり、境界は比較的くっきりしています。顔以外にも手背、腕、上背などの露光部にできやすいです。
●ソバカス(雀卵斑)
鼻をまたいで両頬から下まぶたを中心に、1mm~数mmの小さなシミが多発します。家族内発生が多いですが遺伝形式は不明。女性に多く、思春期に増強し、中高年で薄くなります。妊娠時に濃くなることから女性ホルモンの関与も示唆されます。
●ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ADMは、日光黒子やソバカスと間違われることも多いです。
比較的若年(13歳以上[多くは20歳以上])で発症し、色調が灰色~濃褐色で、小斑性のものが頬骨突出部や下まぶた・おでこの外側などにできることが多いシミです。
●肝斑
肝斑は体質性のクスミであり、比較的境界が不明瞭で、女性に多く頬骨部・前額部・口囲などにできやすい黒ずみで、刺激(紫外線や擦れ、化粧品など)により悪化します。妊娠などにより悪化するため女性ホルモンの関与も示唆されます。
●炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、顔面のさまざまな炎症を生じた部位に一致して生じる色素沈着
●脂漏性角化症
中高年者の顔面など露光部、背部、胸腹部などに好発する、扁平やドーム状に隆起する、常色から黒褐色調のイボ様の良性腫瘍。悪性腫瘍との鑑別も重要です。
日本人は、上記のいわゆる「シミ」が複数混在することが多いので、各種の治療法を組み合わせて治療を行います。
肝斑を合併している方はクスミが減ってから、ソフトな治療法から開始していくことをお勧めします。
シミの治療
どんな治療を選べばいいのか?
まず治療前に・・・
あなたのお顔に肝斑はありませんか?

肝斑のある方に刺激の強い治療を行うと肝斑を悪化させてしまう可能性があります。
肝斑がある場合は、強力な治療は極力避け、紫外線対策+スキンケア+飲み薬+美白塗り薬での治療開始を推奨しております。
状況に合わせてピーリングやトーニングなどソフトレーザーを考慮します。
あなたのお肌に少しでも境界がはっきりしないぼんやりとしたクスミがあると感じている方は一度受診してみてください。
肌画像診断機のre-Beau2で撮影することにより隠れ肝斑も見つけ出すことが可能です。

シミ(老人性色素斑)
少数のシミであればピコレーザーでの治療をお勧めします。
シミが多数ある場合には、ライムライト(光治療)を3~5回実施することをお勧めします。
シミに対する効果はピコレーザーの方が高いですが、ライムライト(光治療)はシミだけではなく肌質(ハリ・小ジワ・毛穴・赤みなど)の改善も期待できます。
その他、「塗る」美肌プログラムなど機械を使用しないマイルドな治療法も準備しております。


ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ピコレーザーを3~6か月間隔で数回行なうと改善されます。
ADMはレーザーを強く照射する必要があり、炎症後色素沈着が必発です。
炎症後色素沈着は平均3ヶ月ほどで薄くなりますが、半年~1年かかることもあります。
シミ治療サポート
治療中はもちろん治療後の維持にも
【重要】
治療には限界もあり、すべてのシミが完全になくなってしまうというわけではありません。また、一定のダウンタイムや、あとジミ(炎症後色素沈着)や白抜け(周囲と比し施術部が白くなる)などのリスクもありますことは了承のうえ施術に臨まれてください。
