虫刺症
下腿、足
ネコノミ
吸血害虫では雌のみが吸血するものが多いですが、ノミは雌雄とも吸血します。
後脚がよく発達し、約30cmの跳躍力があります。
常にピョンピョンと飛び跳ねているイメージがありますが、実際には歩行して移動することも多いです。
幼虫は主に野良ネコや飼いネコがよく停留する場所におり、飼いネコに由来する場合には畳や床の隙間に溜まったゴミの中に見られます。床下や建物の周囲に野良猫が居座るような環境があれば、吸血したノミの糞が混在する地面の有機物が格好の発生場所になります。
成虫は吸血源を求めて地面や床面を移動し、二酸化炭素を感じて人の足などに跳びつきます。そのため吸血被害は膝から下にみられることが多いです。ただし、飼いネコと同居している場合にはより広範囲を刺されることがあります。
ワキ周辺、下腹部、大腿内側(被覆部)
イエダニ
ネズミに寄生するが、ネズミが屋内に住み着いている限り、人も吸血被害にあいます。
気温が上昇する初夏から初秋にかけてネズミの巣内に高密度で発生することがあり、その場合に巣を離れて室内を徘徊する個体が増えて、人を刺す被害が多発します。
営巣場所が近くにあるとき、ネズミが巣を放棄したときなどに被害が増えます。
また、ネズミの体についたまま運ばれて落下し、落下場所の周辺を徘徊して近くにいる人を吸血します。
地下街やビル内などでは冬でも暖かくネズミが生息しやすいため、冬でも本種による刺咬被害がみられます。
刺される部位は、脇、腹や腰、陰部、太ももや足首など皮膚の柔らかいところが多く、刺されると非常に激しい痒みがあり、小さな赤い発疹が数ヵ所にみられます。
顔面、頸部、手足(露出部)
トコジラミ
特徴:
臨床ポイント:
ブユ
特徴:
臨床ポイント:
マダニ
特徴:
臨床ポイント:
\ 院長からひと言 /
多汗症は思春期に症状がピークとなり、多くは中高年齢層で自然治癒も期待できる比較的予後のよい疾患とされております。困っている間は、治療を交えて多汗症とうまく付き合っていきましょう!